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オリコと合弁で健康食品の製造、卸販売会社を設立 東洋新薬 初年度10億円の売り上げ目指す
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健康食品受託メーカーの株式会社東洋新薬(福岡市博多区博多駅前二丁目、服部利光社長)は四月十四日、株式会社オリエントコーポレーション(東京都千代田区、上西郁夫社長)と合弁で健康食品の製造、卸販売事業会社「株式会社オリコファーマ」(東京都千代田区)を設立した。
新たな事業展開の一環として、末端販社との連携を模索していた東洋新薬と、加盟店ニーズに対応した商材を提供していく新たなビジネスモデルを検討していたオリコの考えが合致したことによるもの。資本金は一億円で、出資比率は東洋新薬が五一%、オリエントコーポレーション四九%。社長には酒見哲夫東洋新薬取締役が就任した。
新会社は東洋新薬が有する健康食品を、オリコの多業種に亘る幅広いネットワーク(クレジット加盟店約六十万店舗)を販売チャネルに展開する。当面は東洋新薬が現在許可取得している特定保健用食品を中心に販売し、初年度十億円の売り上げを目指す。
新たに2品目で特定保健用食品の許可を取得
また同社は三月二十九日付で、新たに二品目の製品で特定保健用食品(トクホ)の許可を取得。これで同社の総許可数は二十品目となった。
今回の許可品は「充実青汁」「満点青汁」で、難消化性デキストリン を配合し整腸効果を訴求したのが取得のポイントとなった。
特定保健用食品とは、その食品の含有成分が、科学的試験結果に基づいて健康に有用な機能性があると厚生省が認め、食品に「健康表示」(健康への効用を示す表現)を付けることを許可した食品。一九九一年に厚生労働省栄養改善法 第十二条第一項に基づき制定された。現在、同食品の市場規模は出荷ベースで約二兆円といわれており、二〇一〇年には約三・二兆円市場への成長が見込まれている
。
同社は一九九七年設立、資本金五千万円、売上高五十一億円(〇四年三月期)、従業員数は百人。
服部社長は五四年九月十五日生まれの五十歳、愛知県出身、名城大学 商学部卒、趣味は釣り、音楽鑑賞。
2005.5.10 発行 週刊経済より