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1億8000万円投じ茨城・つくばに新工場  LEシステム    大容量蓄電池向けの電解液製造


 エネルギー関連事業などのLEシステム株式会社(久留米市東合川2丁目、佐藤純一社長)は来年1月をめどに約1億8000万円を投じ、茨城・つくばに新工場を建設する。
 太陽光発電などに使われる大容量蓄電池向け電解液の製造工場で、同社の研究所がある茨城県つくば市内に新設する。場所は同市神郡弁財天。工場の敷地面積は973平方m。2階建てで、延べ床面積は533平方m。新工場で供給するのは、「レドックスフロー電池」と呼ばれる蓄電池向けの電解液。この「レドックスフロー電池」は、大容量の電力を長期的に安定供給できることが特徴。同社は同電池の主原料であるバナジウムを独自開発した技術で抽出し、従来より割安で国内外の電池メーカーに電解液を供給できることが強み。今回初めて製品化に成功し、その生産工場として稼働させる。同電池を通常稼働させるのに必要になるのは150立方mだが、新工場では年間最大300立方mを生産できる見込み。来年1月の稼働後、世界に10社前後あるレドックスフロー電池メーカーにサンプル供給していき、17年度に生産設備を増設していくという。同社では「近年、レドックスフロー電池を導入する電力会社が世界的に増えている。今後、市場拡大が見込まれているので、新工場の稼働で生産を強化し、国内外の電池メーカーに積極販売していきたい」と話している。
 同社は2011年1月設立。資本金4億511万円。従業員は26人。