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売上高は8.7%増の822億円   黒崎播磨05年3月期決算 経常益は49.4%増


 耐火煉瓦、不定形耐火物製造の黒崎播磨株式会社(北九州市八幡西区東浜町一丁目、平岡照祥社長)の二〇〇五年三月期連結決算は、売上高が前年比八・七%増の八百二十二億千四百万円、経常利益が同四九・四%増の四十一億七千七百万円で増収増益となった。
 東芝セラミックスとのアライアンス、中国の生産子会社の生産品種拡充などの最適生産体制の深化、調達体制の充実を進めたほか、財務体質改善のための総資産の圧縮、グループ収益最大化の観点から国内関係会社の統廃合を進めたことにより増収となった。また、耐火物受注増による操業度効果などにより増益となった。当期純利益は、早期に減損会計を適用し、固定資産減損損失十三億五千七百万円を計上したものの、同六九・五%増の十五億三千二百万円となった。
 耐火物事業の連結売上高は、主要得意先の粗鋼生産量が堅調であったことなどにより、同八・九%増の五百九十億九千九百万円となった。築炉事業は環境関連工事のスポット受注などにより、同二・八%増の百二十億八百万円となった。耐火物事業合計の連結売上高は同七・九%増の七百十一億八百万円。ファインセラミック事業は同一六・八%増の七十億五千三百万円。不動産事業は十億三千二百万円。その他事業は同一三・四%増の三十億二千万円。非耐火物事業合計の連結売上高は同一四・二%増の百十一億五百万円となった。
 二〇〇六年三月期は連結で売上高八百五十六億円、経常利益は四十九億円の増収増益を見込んでいる。
 同社は一九二〇年六月創業、一九一九年十月設立、資本金五十五億三千七百九十六万円、従業員は千百七十九名(二〇〇四年三月期現在)。
 平岡社長は広島県出身、一九四二年四月十二日生まれの六十三歳、東京大学工学部大学院修士課程修了、趣味は読書、ゴルフ。

2005.6.21 発行 週刊経済より