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本社近隣地1万3200平方メートルに新工場   門倉剪断工業   06年2月稼動


 大手シャーリング(鉄鋼切断)企業の門倉剪断工業(鞍手郡鞍手町、門倉治社長)は、本社近隣地一万三千二百平方メートルに新工場を建設している。
 今年五月に着工、十二月に完成、〇六年二月の稼動を予定している。 建築面積は七千二百六十平方メートル、鉄骨平屋建て。総工費は約十四億円、うち土地代の二億円は私募債を発行して調達した。
 ステンレス鋼の剪断能力が従来の倍になり、現在の月商二億円から三億円に引き伸ばす計画。その他、全国で初めて産業廃棄物処分場の壁などに用いられる対硫酸性鋼板の剪断を手掛ける。流通量が少ない同鋼板 を専門的に加工する体制を整え、付加価値向上を目指す。
 更に長期的な計画として、約八億円を投資し、新工場隣接地の千六百五十平方メートルを買い足し、三十トンクレーンを導入した工場を建設する計画も持っており、「九州でも有数の機械加工工場を目指す」(門倉社長)としている。
 門倉社長は「関連会社で機械加工の若松メカニクスと連携し、鋼材剪断から加工までこなす一貫体制を整えている。鋼材を部品として仕上げて納品することで、付加価値向上を目指す」と話している。
 同社は一九七一年三月設立、資本金九千九百八十万円、〇五年二月期の売上高百十二億二千九百十四万円、経常利益十二億七百八十三万円 円、従業員は二百一人。
 門倉社長は北九州市八幡西区出身。一九四三年五月五日生まれの六十二歳、明治大学法学部卒、趣味はゴルフ、麻雀。

2005.7.5 発行 週刊経済より