NEWS

  • 地域

6月中間期の売上高は1.6%増の482億1200万円   ロイヤルHD   機内食、ホテル好調も外食が減収


 外食大手のロイヤルを傘下に持つロイヤルホールディングス株式会社(福岡市博多区那珂3丁目、今井明夫社長)の6月期中間連結決算は、売上高が前年同期比1.6%増の482億1,200万円、経常利益が同19.7%減の17億7,100万円で、売上高は2年ぶりの増収、経常利益は3年ぶりの減益となった。
 事業別売上高でみると、機内食部門とホテル部門が好調に推移したが、基幹である「ロイヤルホスト」などの外食事業が当初予定していた来客数を下回ったことで、同5.8減の391億3,300万円にとどまった。
 一方の利益面は食品の安全対策費の増加などが影響し、経常利益は同19.7%減の17億7,100万円、中期純利益が同1.3%減の13億6,400万円となった。
 なお通期は売上高が前期比1.0%減の995億円、経常利益が同22.8%減の47億5,000万円、純利益が同38.7%減の30億円を見込んでいる。
 同社は1950年4月設立、資本金は136億7,600万円。04年12月期は売上高が1,005億4,600万円、従業員数は102人。今年7月1日付で、外食業界を取り巻く外部環境の変化に対応する目的で経営管理と事業執行を分離し持ち株会社制へ移行している。

 丸紅子会社のテンコーポレーションの株式33.29%を取得

 また同社は8月1日、大手商社の丸紅株式会社(東京都千代田区大手町1丁目、勝俣 宣夫社長)の連結子会社で外食事業を展開する株式会社テンコーポレーション(岩下善夫社長)の株式33.29%を取得、筆頭株主となった。
 事業の効率的拡大を達成する方策の一環として、経営理念を共有できるテンコーポレーションの株式を、親会社として50.57%保有していた丸紅から取得したもの。今回の株式取得に伴い丸紅とは、テンコーポレーションのさらなる事業発展に相互協力する業務提携を行うことで合意している。
 テンコーポレーションは1989年4月設立、資本金は4億3,380万円。05年3月期売上高は94億8,980。現在関東地区で天丼、天ぷら店「てんや」を120店舗展開している。従業員数は244人。

2005.08.30発行の速報誌『週刊経済』より