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屋久島に初のリゾート型ホテルを10月1日開業   JR九州都市開発   JR九州初の鉄道から離れたホテル


 九州旅客鉄道株式会社の全額出資子会社でホテル運営のジェイアール九州都市開発株式会社(福岡市博多駅東1丁目、尾形光男社長)は10月1日、鹿児島県熊毛郡屋久町に「JRホテル屋久島」(建設主体・JR九州)を開業する。
 同社は博多、長崎、鹿児島、熊本とJR九州の主要駅に近接して宿泊特化型の「JR九州ホテル」を展開してきたが、国内で初めて「世界自然遺産」に登録された屋久島で初のリゾート型ホテルを運営する。またJR九州グループとしては旅館を含め8カ所目にして初めて鉄道から離れた地域のホテルとなる。
 場所は屋久島の南側、海に突き出た谷崎鼻の上の国民宿舎跡地。ホテルは鉄筋コンクリート造、地上4階地下1階建て、延べ床面積が約3,400平方メートル。屋久島をモチーフに円形状の建物とし、南側の太平洋、北側のモッチョム岳をはじめとした360度の眺望を客室から楽しめる。またレストラン、別棟の温泉大浴場(内湯、露天)は太平洋を望みながらくつろげるように南側に配置している。
 客室数は46室で、うちツイン(トリプル対応)が43室、特別室が2室、バリアフリールームが1室。屋久島の郷土料理をアレンジした料理を提供し、1泊2食付きの税込料金はシーズンで異なるが、平均1万5~6,000円に設定している。
 尾形社長は「屋久島そのものがホテルの最大の商品。屋久島を感じる出発点として、その自然、文化、伝統などの魅力をご案内したい」と話している。
 同社は1999年4月設立、同6月創業。資本金4億円。従業員54人。宿泊特化型の「JR九州ホテル」を博多、長崎、課が渡島、熊本に展開し、05年3月期の売上高は11億7,300万円だった。