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年内をめどに中国・青島の自動車部品工場を拡張移転   和華商事   工場跡地企業に向け誘致を支援


 自動車の部品生産および仲介事業、総合商社の株式会社和華商事(福岡市中央区舞鶴3丁目、川添智弘社長)は、年内をめどに同社が所有する中国・青島の自動車部品工場を青島市城陽区から青島莱西市に移転、拡張する。
 同社は今年8月、中国・青島莱西市に自動車の革巻き製品を対象とした製造工場(敷地面積は1万5,000平方メートル)を稼動したが、日本の自動車メーカーや中国の自動車メーカーからの受注拡大に伴い、工場が手狭になるため移転拡張するもの。総事業費は約1億5,000万円。新工場の敷地面積は約3万平方メートル。現在、従業員100人体制で革巻きのブレーキレバーやギアノブを月産5万個生産しているが、新工場稼動後はスタッフ1,000人体制で約10倍の月産50万個を計画しているほか、新たに革巻きハンドルなどの部品アイテムを追加するなど拡充する方針。
 また、移転後の工場敷地については中国進出を図る九州地区の企業に向けた支援計画を検討しており、今後、同計画に基づいた誘致仲介業務を推進する。

 10月をめどに子会社を株式会社に

 また同社は10月をめどに、子会社の有限会社勝馬商事(同舞鶴3丁目、川添智弘社長)を株式会社に組織変更する。
 これは自動車部品の製造量の増加に伴い、車の機械、部品関係の輸出入および販売事業を拡大するため。資本金は1,000万円で、組織変更後も引き続き、同社スタッフが兼任する。初年度年間売上目標は6億円。川添社長は「高級車向けの革巻き製品の需要は価格の安い輸入製品に変化していく。5年後に株式公開を視野に入れ、日本に向けた革巻き製品の輸出入のシェアを広げていきたい」と話している。
 同社は2000年4月設立、資本金は1,000万円、従業員数は6人。
 川添社長は中国・青島出身。1794年生まれの31歳。17歳で日本国籍を取得し、大連の大学から日本の貿易専門学校へ入学、商社を経て現在に至る。趣味はバスケットボール、ラテンダンス。