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関連会社のエフ・ジェイ都市開発を統合合併   福岡地所   合理化、効率化を目指す


 地場大手総合デベロッパーの福岡地所株式会社(福岡市博多区住吉1丁目、八木聖二社長)は10月1日付で、関連会社のエフ・ジェイ都市開発株式会社(同所、藤賢一社長)を統合合併した。
 今回の合併は福岡地所のグループ会社である、エフ・ジェイ都市開発が運営するキャナルシティ博多(博多区住吉1丁目)が、2006年4月の10周年を機に、両社が蓄積した経営資源や技術の共有化を図るのが狙い。福岡地所が持つ商業施設、オフィス、マンション、ホテル、介護施設、街づくり再開発などの不動産開発ノウハウと、エフ・ジェイ都市開発が持つ複合商業施設の事業運営ノウハウを統合することで合理化、効率化を目指す。
 合併後の組織は、商業施設、オフィス、賃貸マンションなどの企画・開発を担当する「開発事業本部」と、複合商業施設の運営・管理を担当する「商業事業本部」が中心。開発事業本部は開発部、事業計画部、建設部、企画・デザイン室の計20人で構成。商業事業本部はSC事業部 (キャナルシティ博多事業部、マリノアシティ福岡事業部、リバーウォーク北九州事業部、販促企画部)、ビル事業部、施設管理部、リーシング事業部、の計80人で構成する。このほか住宅事業部、保険事業部、総務部、経理部、財務部と社長室は従来の形態を継続。合併前の資本金18億6,000万円から、合併時は20億円に増資し、従業員数は180人体制となった。
 同社では「もともと兄弟会社として連携し、同一フロアー内にいた会社同士の合併であり、経営方針などに変化はない。強いて言えば開発エリアが従来の福岡中心から九州全域への拡大に拍車が掛かりそう。今後は両社が持つ得意分野の開発、運営ノウハウをさらに高め、不動産総合デベロッパーとして競争力を高めていきたい」と話している。
 なお、合併後の新役員は以下の通り。
 ▼代表取締役会長 榎本一彦▼代表取締役社長 八木聖二▼代表取締役副社長(エフ・ジェイ都市開発社長)藤賢一▼専務 内田雄士、(エフ・ジェイ都市開発専務)久保康憲▼取締役 福岡シティクラブ兼グランド・ハイアット福岡社長藤木辰正▼執行役員 伊藤嘉則、サンライフ社長津田佳志、桑野隆裕、(エフ・ジェイ都市開発執行役員)伊佐幸雄、(同)田中勉、(同)井上辰巴、(同)諸隈正人▼常勤監査役 鈴木健司▼社外監査役 清原雅彦、彌登章▼監査役(エフ・ジェイ都市開発取締役)濱崎光義 
 同社は1961年7月創業・設立。資本金は20億円。従業員数は180人。2006年5月期売上高は260億円の見込み。
 八木社長は広島県出身。1945年7月3日生まれの60歳。東京大学法学部卒。日債銀常務を経て、福岡地所へ。