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07年度までに約300億円の設備投資を計画 日産自動車九州工場 塗装ライン向けなど
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日産自動車株式会社の九州工場(福岡県京都郡苅田町、川瀬賢三理事・九州工場長)は2007年度までに、塗装ラインなどに向けて約300億円の設備投資を計画している。
生産性強化の一環。同社九州工場は第1工場と第2工場の2つのラインがあるが、第2工場は創業以来30年が経過しているため、特に塗装ラインを約百億円かけて刷新する。また、同社グループでは「NIMS」と呼ばれる、複数車種の混流生産体制の整備を進めている。月産2万台規模で、世界のどこの工場でも生産可能な標準的なラインを持つことでフレキシブルな生産を図るもの。同社九州工場も第1、第2工場において「NIMS」に対応したライン構築のため、約200億円を投資する。
現在、同社九州工場の生産能力は年間52万6,000台(昨年実績は51万台)で、セダン「ティアナ」やSUVの「ムラーノ」など10車種を生産する。設備投資後は、ハード面での生産能力が大きく伸びることはないものの、「フル稼動より若干多い生産台数を考えている」(川瀬工場長)としている。また、フル稼動以上の生産がある場合、派遣も含めて数100人規模の従業員の増員も検討している。
同社九州工場は1975年創業。従業員は約5,000人。年間出荷額は7,500億円超。