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600億円かけ熊本・鹿児島の2工場で新棟建設中   ソニーセミコンダクタ九州   来年5月完成予定


 ソニー系の半導体製造会社、ソニーセミコンダクタ九州株式会社(福岡市早良区百道浜2丁目、大久保清社長)は、来年5月頃の完成をめどに熊本と鹿児島の工場で合計約600億円を投資し新棟を建設している。
 ソニーグループの政策に伴う、エレクトロニクス製品向け半導体生産強化の一環。熊本テクノロジーセンター(熊本県菊池郡菊陽町)では、約500億円をかけて新棟を建設すると同時に生産装置を導入する。新棟は約1万平方mのクリーンルームが二フロア入ることができ、今回は約5,000平方mのクリーンルームを設置。デジタルカメラや携帯電話などに使用するCCD(電荷結合素子)センサーよりも消費電力が少ないCMOS(相補型金属酸化物半導体)センサーを生産する。
 国分テクノロジーセンター(鹿児島県国分市)では、約100億円をかけて新棟を建設し、クリーンルーム約5,000平方mを増床する。ソニーの独自商品である、薄型テレビ向けの液晶デバイス「SXRD」や液晶テレビに搭載される液晶ドライバーICなどを生産する。また、「SXRD」については、熊本テクノロジーセンターの新棟で液晶工程の展開も予定している。
 同社は1973年8月設立。資本金は242億5,000万円。2005年3月期の売上高は3,492億円。従業員は5,300人。
 大久保社長は福島県出身。1946年11月25日生まれの58歳。