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子供向け英語教室を九州内で直営35カ所体制を計画   ベネッセコーポレーション九州事業所   06年4月をめどに


 通信教育大手、株式会社ベネッセコーポレーション(岡山市南方3丁目、福武總一郎代表取締役CEO)の九州事業所(福岡市博多区祇園町、太田由美子所長)は、05年10月から開始した子供向け英語教室「ベネッセこども英語教室」(同社直営)を06年4月内に現在の20教室から35教室まで増設する。
 同社第1校目は同九州事業所内「祇園教室」でスタートしていたが、乳児から小学生の英語教育におけるマーケットが拡大したことで、さらなる九州内の教室増設を予定するもの。07年4月までには35教室に加え、福岡県を中心とした北部九州で直営40教室を増設。現在1教室あたりの生徒数平均10人体制を、来年度内には20~25人体制へ構築していく。また、九州北部以外には地場学習塾とフランチャイズ提携を図るという。
 「ベネッセこども英語」教室は日本人講師による自宅開放型教室。講座内容は3~4歳対象の、絵本や歌などで英語を学ぶ「プレキッズ」、年中、5~6歳対象の「キッズ」、6~9歳対象で、会話やゲームを通して英語を学ぶ「ジュニア」、10~12歳対象で、ネイティブのナチュラルスピードの英語を聞き取る「プレップ」、の4コース。会費は入会金が5,250円、月額が5,000円~5,750円。35教室体制で年間約2,500万円の売上高を見込む。
 太田所長は「年齢が低いうちから英語を習わせたいという保護者のニーズはますます高まってきている。この英語教室は地域の中にあり大変通いやすく、低価格の受講料を意識している。ベネッセオリジナルの第2言語習得理論〈ECF〉(English Curriculum Framework )にのっとったカリキュラムと教材を使った効果的なプログラムで英語によるコミュニケーション力をつけることができる」と話している。
 同社は1955年1月創業・設立、資本金136億円、従業員数2,187人。「こどもちゃれんじ」、「進研ゼミ」など、乳児から大学受験生を対象とした家庭学習教材を展開。2005年3月期売上高は1,934億円。九州事業所は1975年4月に開設、従業員数34人。
 太田所長は福岡市出身。広島大学総合科学部卒。趣味は剣道の試合観戦。10月19日に開催された福岡県主催の「子育て応援宣言大会」ではパネラーとして参加した。