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PCと20インチ画面を搭載した情報発信型の自販機   キャビンサービス   06年春から本格化を図る


 タバコの小売・自動販売機メンテナンス業を展開するキャビンサービス株式会社(福岡市西区小戸3丁目、冨田登志雄社長)は自社のタバコ自販機に、PCと20インチの液晶画面を搭載した情報発信型のタバコ自販機「アイ・キャビ」を06年春から導入開始する。
 これは08年内に施行されるWHO(世界保健機構)の取り決めにおける未成年の喫煙防止のための年齢識別装置の義務化に対し、自動販売機オンライン電子マネー化などの付加価値を付けて対応したもので、タバコ自販機開発事業の一環。通常の販売機能に加えて、設置先ごとの要素に合わせた情報発信型の販促ツールを目指している。
 名称は、Informationの「I=アイ」と、社名の頭の「キャビ」を組み合わせて命名。ソフトウエア開発の株式会社マイクロメディアジャパン(同博多区博多駅東2丁目、北島寿一郎社長)と共同で05年4月から開発を始め、06年1月にも完成する見込み。自販機の設置先で発信したい情報を随時流すことが可能なため、大型商業施設の店舗紹介や、チェーン展開する飲食店などのキャンペーン情報配信などを担当していく。配信時間などは自販機によって異なるが、設置先の要請に対応し、情報内容を随時変更していく。
 冨田社長は「08年内に開始される規制の開始に伴い、今後はさらに自販機の一新を迫られる。設置台数を伸ばすことよりも、自販機の可能性、新たな付加価値の追求を目指していきたい」と話している。
 同社は1976年4月創業、1988年5月設立、資本金は2,000万円。従業員数は33人。2005年2月期売上高は49億6,925万円、経常利益は2,121万円。
 冨田社長は鹿児島県曽於市出身。1950年4月17日生まれの55歳。修猷館高校卒。横浜市立大学文理学部中退。趣味は読書、園芸。