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LPG販売子会社の来年4月合併に基本合意   新出光と伊藤忠エネクス   九州の販売シェアが20%強へ


 石油製品卸・小売業の株式会社新出光(福岡市博多区上呉服町、出光芳秀社長)と東証1部上場の伊藤忠エネクス株式会社(東京都目黒区目黒1丁目、山田清實社長)は1月31日、九州地区でLPG(液化石油ガス)販売を手がける、それぞれの100%出資子会社を来年4月に合併させることで基本合意した。
 合併するのは株式会社イデックスガス(福岡市博多区上呉服町、権藤烈社長)と伊藤忠エネクスホームライフ九州株式会社(同区東平尾1丁目、薬師寺晃社長)。両社は九州地区における物流分野のコスト競争力向上を目的とした合弁会社の設立など、友好的関係を保ってきたが、業界環境が厳しさを増すなか、更に踏み込んだ「合併」によるLPG事業の一本化が最善と判断した。合併会社はLPG年間販売量約37万トン、LPG小売消費者軒数約9万軒で、九州の販売シェアが20%強の最大手となる。
 合併会社は新出光と伊藤忠エネクスが折半出資する。社長には権藤イデックスガス社長が就任。資本金、社名、存続会社などは今後詰める。従業員数は約400人で、売上高は05年3月期実績合算ベースで約300億円を見込んでいる。
 両社はすでに長崎、鹿児島両県と北九州市でLPGボンベの配送やガス充填を共同化しているが、合併後は九州全県に広げて配送センターやLPGの充填所を統廃合し、コスト削減を図る。また、太陽光発電や燃料電池などの新エネルギー関連事業にも取り組む方針。
 イデックスガスは資本金3億円、従業員数169人、05年3月期の売上高は111億円。
 伊藤忠エネクスホームライフ九州は資本金3億円、従業員数247人、05年3月期の売上高は107億円。