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事業会社「JTB九州」を4月1日付で発足   JTB九州営業本部   資本金は6億円


 大手旅行代理店の株式会社JTB九州営業本部(福岡市中央区長浜1丁目、水嶋修三常務取締役九州営業本部長)は、4月1日付けでJTBが事業持ち株会社化し、新体制に移行するため、九州地区の営業権の譲渡を受けて事業会社「株式会社JTB九州」として発足する。資本金は6億円で、社長には水嶋営業本部長が内定している。
 新会社は持ち株会社の100%子会社として、05年8月17日に設立しており、これまで九州新体制設立準備委員会を設置して準備を進めてきた。
 今後もこれまで通り旅行業をメーン業務とするが、九州外、東アジアからの観光客誘致活動や地方自治体に対する観光面でのコンサルティングや地域開発事業など「受け入れ」活動を従来よりも積極的に展開していく。また、本社機能を設けるため、総務、財務を担当する「企画総務部」を新設する。九州営業本部の05年3月期の取扱高は約1,000億円だが、08年度までに約百億円増を目指す。同社は「これからもJTBグループ全体で、顧客のニーズにこたえていきたい。新会社はさらに地域に密着し、貢献できるよう努めたい」と話している。
 新会社の従業員は九州営業本部、傘下の21支店・事業部などで940人(06年2月現在)。水嶋営業本部長は福岡県出身、1947年6月24日生まれの58歳。北九州大学(現北九州市立大学)文学部卒、趣味はゴルフ。
 JTBは創業1912年3月、設立1963年11月、資本金23億400万円。今回の経営体制移行によって個々の地域のマーケットに対応する事業会社群でグループを形成し、「総合旅行産業」から「交流文化産業」への転換を目指すとしている。今回の持ち株会社への伴い、国内外の約150社が連結子会社になる。
(写真は4月6日にホテルニューオータニ博多(福岡市中央区)で開催した営業開始記念パーティーの様子。挨拶をしているのは水嶋修三JTB九州社長)