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関西、中部地区へ年間2、3店ペースでパソコン店出店   アプライド   ジャスダック上場を機に


 総合パソコン専門店「アプライド」を展開するアプライド株式会社(福岡市博多区東比恵3丁目、岡義治社長)は、2月17日に新興企業向け株式市場「ジャスダック」へ上場したのを機に、今後、関西や中部地区へ年間2、3店舗のペースで出店する。
 「アプライド」を九州地区に10店、中国地区に4店、四国地区に3店、関西地区に2店、中古専門店「あぷあぷ」を関東地区に1店、パーツ専門店「コンプロ」を関西地区に1店展開しており、今後は関西の空白地区や未出店の中部地区へ出店し、東上展開する。また、中古品やパーツの品揃えを強化していく考え。
 今後展開する店舗は、PCとデジタル家電の融合が進む中で、デジタル関連商品の品揃えを強化するため、標準店舗の「アプライド」に特化して店舗づくりをしていくという。店舗面積は、約1,000平方m規模で1万アイテムを揃える計画。
 岡社長は「プライベートブランドパソコンの開発および販売に注力し、パソコン販売店として技術的なサービスの強化や拡充を図りたい」と話している。

 今期経常益は前期比13.4%増の5億3,700万円見込む

 また同社は、06年3月期決算で売上高が前期比7.3%増の253億1,800万円、経常利益が同13.4%増の5億3,700万円、当期純利益が同14.6%増の2億7,500万円を見込んでいる。
 増収は04年7月に開拓した低価格戦略が奏功したもの。既存店ベースでの売上高が前期比11.4%増の242億9,200万円となる見通しで、05年6月にオープンした「アプライド和歌山店」も順調に推移し、増収に貢献した。
 増益は、海外調達部品の見直しで、自社PC製品の製造原価を引き下げるとともに、台湾や中国を中心とした海外からのデジタル関連商品の輸入拡大や国内仕入先との取引条件を改善するなど、売上原価率の低減に取り組んだのが要因。今期売上総利益率は22%台の維持を見込んでいる。
 同社は1977年6月創業、82年9月設立。資本金3億6,260万円。従業員数335人。05年3月期売上高は235億円。
 岡社長は大分市出身。1952年12月23日生まれの53歳。東海大学工学部電子工学科卒。趣味は油絵、旅行。