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ポリエステル端材・廃材リサイクル品を共同で研究開発   フコク   福岡県リサイクル総合研究センターと


 硬綿メーカーの株式会社フコク(山門郡三橋町中山、古賀新一社長)が、九州大学と連携して進めていたポリエステル不織布の端材・廃材リサイクル品の実用化に関する研究開発で、平成17年度財団法人福岡県リサイクル総合研究センターの共同研究プロジェクトに採択された。
 同プロジェクトは、同センターの研究会の中から実用化が見込める段階まで研究が進んだ研究について選定・評価の上、共同研究プロジェクトの編成を行い、1件あたり年間最高1,000万円(最長3年間)の支援をするもの。
 現在、自動車の内装材や介護用マットレス等として使用されるポリエステル不織布は、製造・加工過程で約20%が端材として排出、処分されている。製品加工端材や廃材となった使用済み介護用マットレスを原料とした自動車用吸音・緩衝材、建築用吸音・断熱・緩衝材を製造・販売することを目的とし、再生ポリエステル不織布の製造技術の研究開発を進める。
 既に同社では産廃免許を取得、メーカーから出た端材を回収している。04年夏からリサイクル工場を開設・稼動しており、廃材を再利用した吸音材を自動車メーカーにリサイクル部品として出荷している。今回の共同研究でより高品質な製品を開発していく。
 古賀社長は「自動車の部品もリサイクル品の採用が進んでおり、今回の共同研究でより高品質の部品の研究を進める」と話している。
 同社は1932年7月古賀製綿有限会社として設立、ふこく絹綿株式会社に組織変更、1971年8月株式会社フコクに改組。資本金4,000万円。05年6月期の売上高は5億1,620万円。従業員は32人。