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熊本県大津町に建設していた新工場を4月から稼働   東洋新薬   総工費8億円、今後はさらにライン増設も


 健康食品受託メーカーの株式会社東洋新薬(福岡市博多区博多駅前2丁目、服部利光社長)は4月1日、熊本県菊池郡大津町に総工費約8億円をかけ建設していた熊本工場を稼働する。
 主に青汁原料となる農産物原料の洗浄、乾燥、粉砕工程を備えた一次加工工場として、大津町の中核工業団地内に昨年夏から建設を進めていたもので、販路増加に伴う原料の量産体制の拡充、および徹底した品質管理体制で製品の安定供給を目指す。
 熊本工場は敷地面積が3万3,026平方mで、建築面積が約1万3,560平方m。今後は07年4月、08年4月にさらに2億5,000万円を投じそれぞれライン増設も計画しているという。

 新たに5品目でトクホを取得

 また同社は2月21日、新たに5品目で特定保健用食品(以下トクホ)を取得した。これで許可取得総数は44品となった。
 今回取得したのはコレステロール低下を訴求する「明日葉青汁」2品目のほか、便通改善を訴求するケール青汁2品目とキャベツ発酵エキス粉末飲料の1品目。同社では機能性素材の研究開発を基軸としたトクホ商品の開発に力を入れており、「今後も医療費負担の高騰、高齢化社会などの社会問題を抱える日本において、予防医学の啓蒙を使命に健康を追求する企業を目指す」としている。
 特定保健用食品は、食品の持つ三次機能(体調調節)に注目し長年のアンバランスな食生活によって忍び寄ってくる生活習慣病の「危険要因(リスク)の低減除去」に役立つように工夫された食品で、健康に対してどのような機能を持っているかを表示することを、厚生労働大臣が許可した食品。現在のトクホ市場は約6,000億円と言われている。
 同社は1997年9月設立、資本金5,000万円、従業員数400人。05年3月期の売上高は72億円。
 服部社長は愛知県出身。1954年9月15日生まれの51歳。名城大学商学部卒。趣味は釣り、音楽鑑賞。