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別府市の9施設で無料貸出   ティスコジャパン   3月20日から20台稼動


 海外用携帯電話レンタル事業の株式会社ティスコジャパン(福岡市博多区青木、二宮徹社長)は、別府市外国人旅行者受入協議会(別府市、甲斐賢一会長)と業務提携、3月20日から別府市を訪れる外国人旅行者向けに、通訳サービス対応の携帯電話無料貸し出しを開始する。
 11月に別府市や大分県、立命館アジア太平洋大学(通称、APU)の主催で開かれた「世界観光学生サミット」に参画し、臨時のコールセンターを設けサミット参加者に携帯電話レンタル・通訳に加え、コンシェルジュサービスも手掛けたのを機に、別府市外国人旅行者受入協議会と話を進めていたもの。
 同社はこれまでも、自社の携帯電話レンタル利用者などを対象に七カ国語の同時通訳サービスを手掛けてきた。世界的にも観光地として認知度の高い別府市で、サービス展開することで、認知度の向上を図ると共に、レンタル料(1日1,000円)、基本通話料(1週間1,000円)などを無料にし、利用頻度を拡大させたい意向。同サービス利用者の負担額は通話料(1分330円)と保険加入料(1日250円)となる。当面は同市のホテルや駅など9カ所に、レンタル機を各2台(杉の井ホテルのみ4台)の合計20台を貸し出し、サービスを開始する。サービス提供施設へのポップ掲示のほか、海外の旅行代理店にも働きかけ、告知していく。
 同サービスでは、貸し出す携帯電話で通訳専門のコールセンター(米国)に接続できるようになっており、英語・中国語・韓国語・フランス語・スペイン語・ドイツ語・ロシア語の七カ国語の通訳に対応している。コールセンターは24時間体勢。コールセンターの番号はレンタル携帯電話に登録済みで、簡単な操作で通訳サービスを利用できる。
 二宮社長は「2005年に別府を訪れた外国人旅行者は約16万4,000人で、特に韓国人が多い。ほかの観光地での展開も考えており、サービスの普及に努め、海外から来日される外国人が、日本国内で最も困っている言葉の壁を取り払いたい」と話している。
 同社は1999年12月設立、資本金5,000万円、従業員8人。04年12月期の売上高は27.3%増の1億4,000万円。