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2010年めどに100店舗体制へ   リフォーム三光サービス   計画を1年前倒し


 衣類リフォーム業の株式会社リフォーム三光サービス(福岡市早良区田隈3丁目、宮崎栄二社長)は2010年をめどに、リフォーム・リメーク店を現在の36店舗から100店舗体制に拡大する。
 同社は、ここ数年スクラップ&ビルドによる店舗効率重視の出店推進で、出店形態や戦略を確立、店舗基盤を整えてきた。また、今年8月でこれまでの設備投資などでの借入金約1億3,000万円が完済し、利益を設備投資に活用できるため、出店攻勢をかけるもの。
 今年11月以降、福岡市南区から春日市を中心に、毎月1店舗ずつの出店を構想している。その後はひと月あたりの出店数も増やしていく方針。従来の計画から1年前倒しし、2010年での100店舗体制構築を目指す。

 8月めどに天神店内に技術者養成スクール

 また、同社は8月をめどに天神店(福岡市中央区天神4丁目)内に技術者養成スクールを開講する。
 業界全体での技術者不足という現状の打開と、人材による技術力のばらつきを失くし、技術レベルの引き上げを図るもの。また、高い技術を有する人たち(55歳~65歳)の高齢化が進んでいることから、衣類補正技術の継承も担っていく考え。
 名称は「ファッション・リフォーマー養成スクール(仮称)」で、教室は天神店の会議室を改装して使用する。講座は1日3回(午前・午後・夕方)、1週間で18回を予定。1講座の定員は5人を予定している。養成期間は週2回(1回当たり2時間)の講座で、約3カ月を予定しているが、一定の技術を習得できていない場合は、補習を受けることになる。講座はリフォームとリメークの二コースで、リメークに関してはより高い技術が要求されるため、初級・中級・上級の3段階に分類する。講座の内容は、素材の見方や縫い方などの知識と、縫製の実技。リメークに関しては、デザインの変更や裏地の取替えなども教えていく。受講費用は15万円程度を予定している。
 宮崎社長は「裾上げなど仕立て(リフォーム)は衣類の最後の砦。生地やデザインがよい服も、台無しにしないよう技術者のレベル向上を図りたい」と話している。
 同社は1983年4月創業、94年5月設立、資本金1,000万円、従業員65人。現在は福岡22店、佐賀3店、長崎・大分・熊本・宮崎に各3店、鹿児島7店の合計36店展開している。2005年8月期の売上高は3億7,150万円。