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天神2丁目に多目的広場「ふれあいHIROBA171」開設   NTT西日本福岡支店   災害時に情報発信の場として活用


 NTT西日本福岡支店(福岡市博多区博多駅東2丁目、高江洲文雄取締役支店長)は3月20日、NTT天神ビル(同中央区天神2丁目)敷地内に、NTT西日本のエリアでは初めて、災害時に情報発信の場として活用できる常設の多目的広場「ふれあいHIROBA171」を開設した。
 場所は災害時避難場所に指定されている警固公園の向かいで、広場面積は約300平方m。災害発生時に避難世帯などの安否を確認する手段として活躍する「災害用伝言ダイヤル(171)」にちなんで名付けられた広場には、171超インチ(2.5m×3.6m)の大型ビジョン「ふれあいふれあいHIROBA171ビジョン」を備え、災害発生時には行政と連携して被害状況や「災害用伝言ダイヤル」の告知等を放映し、通常時は自社CMやニュース、エンターテイメント情報等を放映する。ビジョンの前には放映を観覧できる椅子ベンチや階段ベンチも配する。このほか、災害発生時には「コネクションBOX」を設け、災害規模に応じて特設公衆電話(無料)を設置することで、情報発信基地としての機能強化を図る。
 当初は、地域への貢献と情報発信基地として施設の有効利用を目的に、市民の憩いの広場にする構想だった。ところが、昨年3月の福岡県西方沖地震の発生に加え、高江洲支店長が阪神・淡路大震災の当時、NTT関西支社で被災地の通信設備の復興に携わったことから「防災広場としての位置付けも加味し、災害発生時には一人でも多くの被災者に少しでも安心を提供したい」と、プロジェクトを大きく変更した。
 通常時には午前10時から午後9時まで一般に開放する。福岡商工会議所や観光協会等とのタイアップによる地域物産展やキャンペーンなどのイベントスペースとして、市民がちょっと一休みできる憩いの広場として、その利用法は多岐にわたる。NTT西日本福岡支店では「広場付近は、福岡の中心的エリアであり、最も人の往来が多く、道路向かいの警固公園は避難場所に指定されていることから災害時における情報発信の場として最適」としている。