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商業地は福岡市中央区と博多区で区平均変動率が上昇   06年地価公示(福岡県)   県平均価格は△5.7%


 2006年の公示地価(1月1日現在)で、県内商業地の平均価格は対前年比マイナス5.7%の24万3,500円/平方メートルとなり、下落幅は1.9ポイント縮小した。福岡市では全ての区で下落幅が縮小するなか、中央区(同プラス2.7%の76万8,700円/平方メートル)と博多区(同プラス0.9%の48万9,800円/平方メートル)では区平均で上昇した。
 商業地の対前年比変動率順位では、福岡市中央区天神2丁目7-6の「DADAビル」がトップで17.6%(300万円/平方メートル)、次いで同区天神1丁目11-11の「天神コアビル」が14.2%(500万円/平方メートル)、同区大名1丁目9-39の「浜崎産婦人科」が8.3%(65万円/平方メートル)という順で、10位まですべてが上昇となった(いずれも福岡市内)。集客力や出店意欲が向上。また、天神周辺の高度商業地オフィス需要が回復しており、不動産投資ファンド等の投資需要も旺盛としている。県全体では福岡市内で27地点が上昇となっている。
 一方、北九州市では門司、戸畑、八幡東、八幡西の四区で下落幅が縮小したものの、小倉北区では下落幅が拡大し、マイナス10.7%となっている。また、そのほかでは大牟田、直方、田川、筑後、大川の5市で10%以上の下落となった。

 住宅地は福岡市全区で下落幅縮小(中央区は上昇)

 住宅地の平均価格は同マイナス4.2%の7万3,800円となった。すべての市町で変動率が下落するなか、福岡市では全区で下落幅が縮小、特に中央区では同プラス0.9%(20万200円/平方メートル)と上昇した。
 住宅地の対前年変動率順位は福岡市中央区大濠1丁目13-26がトップで5%(42万円/平方メートル)、次いで同区平尾3丁目16-7が3.5%(23万5,000円/平方メートル)、同区荒戸3丁目5-51が3.3%(22万1,000円/平方メートル)という順。商業地と同じく、住宅地でも上位10位まですべてで地価が上昇した(いずれも福岡市内)。要因として、マンションを含めた住宅需要の堅調さが挙げられている。県全体では福岡市内で24地点が上昇した。
 北九州市では、門司区を除く全区で下落幅が拡大。そのほかの地域では、桂川町のマイナス七・七%や志摩町のマイナス6.2%など21市町で5%以上の下落となった。