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新社長に茶木正安前FRJCEO   福岡リアルティ   松尾社長は玄海キャピタルマネジメント社長に


 福岡リート投資法人の資産運用会社となる株式会社福岡リアルティ(福岡市博多区住吉1丁目、松尾正俊社長)は、6月23日付で新社長に茶木正安前フィッチ・レーティングス・ジャパン(以下FRJ)CEOを新社長に迎える。松尾社長は不動産、金融のアドバイザリービジネスを中心とする「株式会社玄海キャピタルマネジメント(仮称)」の社長に就任する。
 茶木正安氏は東京都出身。1946年7月17日生まれの59歳。慶応義塾大学商学部卒、ペンシルバニア大学ウォートン・スクール経営学修士取得、ロンドン大学ロンドン・スクール・オブ・エコノミックス経営学修士取得。69年4月日本不動産銀行入行、89年8月同行国際証券部長、92年6月取締役東京支店長、94年2月取締役金融開発部長就任、95年6月取締役営業企画第二部長(融資部門本部)、96年6月常務取締役、98年6月専務取締役就任。99年11月株式会社CSK理事、2000年11月三洋信販株式会社専務執行役員、ポケット・カード株式会社取締役、住商ポケットファイナンス株式会社取締役就任。03年7月には世界3大格付け会社でもあるFRJCEOに就任し、2年後の05年12月退任と同時に同社退社。06年4月から福岡リアルティの顧問に就任していた。
 松尾社長は「投資法人の設立後3年でようやく1,000億円の規模まで資産規模を成長させることができた。今後は国内外のファイナンスに精通した茶木氏にバトンタッチすることで、さらに良質なリートを展開できる投資法人に育ててもらい、当方は不動産所有、不動産ファイナンスの案内など地域経済の成長をリートとは違う形でサポートしていきたい」と話している。
 茶木新社長は「物件取得競争のみならず、資本市場からの支持獲得競争も激しさを増す現状には新たに社長を務めるものとして楽観はしていない。地域特化型という特徴を最大限に活用し、松尾社長が基盤を築いた資産規模1600億円への到達を目指したい」と語る。
 福岡リアルティは03年12月創業・設立、資本金は2億円。従業員数は30人。また同社へは福岡地所株式会社が55%、九州電力株式会社が10%、ロイヤルホールディングス株式会社、株式会社福岡銀行、株式会社西日本シティ銀行、西日本鉄道株式会社、西部ガス株式会社、株式会社九電工、九州旅客鉄道株式会社がそれぞれ5%を出資している。