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福岡限定の無料レンタルサーバ   ゼロファクトリー   県内の事業所など対象に


 ウェブサイト構築、レンタルサーバ業務の有限会社ゼロファクトリー(福岡市中央区桜坂1丁目、中林秀雄社長)は、4月から福岡県内限定で事業者向けに無料でハイスペックのサーバをレンタルするサービス「山笠JP」を開始した。
 これは「福岡の人々を応援したい」(中林社長)との思いから開始したプロジェクトで、希望者は独自ドメインを取得し、同サービスへリンクを張るだけで利用できる。将来の有料化もないという。
 対象は県内に事業所を置く法人・個人、または非営利団体。提供サーバは100MBのディスクスペースとメールアドレスを搭載し、光ファイバー専用線に直結。サーバは同社で運営し、利用者はホームページを作成するだけで、無料で情報を発信できる。希望により、経験豊富なウェブデザイナーも紹介するという。また利用者のサイトは、ページランク(ページ順位)4のトップページで紹介することで、集客効果も見込めるという。
 中林社長は「ウェブサイト構築に興味を持つ方の潜在需要を喚起できれば」と話している。

 ネット上に仮想看板サイト

 また同社は、4月から会社・店舗のホームページやブログを、1ブロック(100ピクセル)1万円で購入した宣伝スペースで5年間宣伝できるウェブサイト「看板ネット」を開始した。
 これは同社が成功報酬型の比較サイト運営などで培ったノウハウを駆使し、格安のSEO(検索エンジン最適化)対策として始めたネット上の仮想看板サービス。1ブロックで1日あたり約5円で購入できる計算。同社では1万ブロックを用意。一年以内の完売を目標としている。
 同サイトのページランクは高く、恒常的なリンクを張ることで、検索エンジンが購入者のサイトを認識し、検索結果が上位表示される可能性が上がるという。また、徐々に形作られるユニークな画面で、直接的な宣伝効果も期待できるという。
 同社は05年5月設立、資本金300万円、従業員10人。SEのみで構成する技術者集団で、レンタルサーバでは同業者向けなどに実績を持つ。06年3月期売上高は8000万円で、うち成功報酬型比較サイトの広告収入が70%、レンタルサーバが30%。今期は「看板ネット」などの効果で、前期比3倍の2億4000万円を見込む。
 中林社長は東京都文京区小日向出身。1970年5月10日生まれの36歳。早稲田高校卒。20代半ばで携帯電話の販売会社を経営した経験も。29歳の時、福岡に移住。趣味は熱帯魚(水槽11本に300匹)。