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08年9月期中めどにQボード上場目指す   ルネサンス・プロジェクト   地場産品を発掘・販売


 焼酎など九州の地場産品を販売するベンチャー企業の株式会社ルネサンス・プロジェクト(福岡市中央区西中洲、中村鉄哉社長)は、08年9月期中に福岡証券取引所の新興企業向け市場「Qボード」への上場を目指している。
 同社は3月、九州の焼酎や食品など地場産品を発掘し、企画、卸をするベンチャー企業として設立、5月から営業開始した。国内初の流通在庫を持たないコンサルティング・ホールセラーとして上場を目指す。初年度は売上高7億円、経常利益3,000万円を見込んでおり、上場を計画している08年9月期には売上高25億円、経常利益1億円を目指す。
 今後は焼酎事業だけではなく、果実酒やビネガー、地鶏など地場産品のブランド化に取り組む。6月にはオリジナル商品第1弾として、ユズを使ったリキュール「柚子さやか」を全国で発売した。これは、韓国の大手貿易会社株式会社高麗貿易ジャパン(大阪市)とのタイアップで、韓国産柚子茶を原料とし、日本酒メーカーの窓乃梅酒造株式会社(佐賀市)が製造したもので、すでに中洲・天神地区の飲食店のほか地場百貨店への導入が決定している。希望小売価格は1,300円で、初年度の販売目標数は2万4,000本。
 中村鉄哉株式会社ルネサンス・プロジェクト社長は「九州内には埋もれた産品が多くある。それを発掘して、国内だけではなく世界市場に広めていきたい」と話している。

 中洲の飲食店対象にビオワインと焼酎セミナー

 また、同社は、6月15日に西日本新聞会館福岡国際ホールで、業務用酒類販売のサンノー株式会社(福岡市博多区美野島1丁目、大木伸社長)と共同で、中洲地区の主要飲食店300社を対象にビオワインと焼酎のセミナーを開催する。
 時間は午後2時から同4時45分まで。セミナーは2部構成で、第1部はボルドーワインメーカーのカルベジャパン株式会社のジャパンエリアマネージャーのニコラサラザン氏による、無農薬有機農法で作られたワイン「ビオワイン」やフランスワインの概要、今後の展開について説明、第2部は中村鉄哉株式会社ルネサンス・プロジェクト社長がプレミアム焼酎を紹介する。引き続き、試飲会も予定している。
 同社は2006年3月設立。資本金7,500万円。従業員数は6人。
 中村社長は山口県出身。1959年生まれの47歳。北海道大学入学後、82年から1年間マサチューセッツ州立大学に留学、84年、北海道大学を卒業。趣味はテニス、映画鑑賞。