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10月にキッズファッション誌も全国版発行   コマップ   富裕層向けに10万部


 出版、メディア開発業のコマップ株式会社(福岡市中央区天神1丁目、近藤環社長)は、5月に福岡で創刊した富裕層向けのキッズファッション誌「テゾリーナ」を、10月末に全国版で発行する。
 「テゾリーナ」はグラビアを中心とした誌面づくりで、ヨーロッパのキッズファッション情報を掲載することで高級感を出し、富裕層向けに季刊誌として福岡県内で2万部を発行している。全国でも同種の雑誌は少なく、同社のマーケティング事業の一環で調査した結果、子供への投資にあまり制限がない富裕層の需要をキャッチしたため、月刊誌として全国展開に踏み切る。全国版の発行部数は10万部、1冊当たりの販売価格は780円、A4変形判、100ページ建てとなる予定で、初年度売上高は1億円以上を見込んでいる。
 また、同社が発行する子育て情報誌「はっぴーママ」のモデルは、読者モデルを中心に掲載しており、テゾリーナでもノウハウを生かして全国規模のモデルオーディションを開催していく。
 同社では「将来的には同誌でタレントも放出していきたい」と話している。

 年内に東京オフィス開設

 また同社は、年内に東京オフィスの開設を計画している。
 これは、出版社やインターネットサイト運営会社向けに展開する情報コンテンツ制作業や携帯電話のPIT機能と紙媒体を連動させたマーケティング事業の受注が関東地区で増えたことから、テゾリーナの全国展開に合わせて開設し、さらなる受注拡大を目指すもの。渋谷、銀座、赤坂、青山などの都心部を候補地に交通の便が良く、床面積が25平方メートル程度の物件を探している。2人体制でスタートし、将来的には全社売り上げの7~8割を占める予定。
 同社では「今後はインターネットのコンテンツ制作などが売上の第2の柱となるため、エリア拡大やサービス充実を積極的に進める」と話している。
 同社は2001年11月に設立。資本金は1億3,405万円。従業員は20人。06年3月期は売上高が8億8,000万円、経常利益が2億5,372万円となる見通し。