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 人工島の42階建てマンション着工    新栄住宅   3棟連結で、九州一の高さに


 地場大手マンション開発・新栄住宅株式会社(福岡市中央区大名2丁目、木庭兌社長)は、博多湾の人工島(アイランドシティ)の42階建て超高層分譲マンションの建設に着手した。7月1日には、現地で三事業合同の安全祈願祭を開いた。
 場所はアイランドシティ中央公園南側の隣接地の一角で、住所は同市東区香椎照葉3丁目。敷地面積は約1万4,000平方メートルで、42階建てマンション3棟を低・中・高の3カ所で連結し、空中庭園を設置する構造。 建物は免震構造で、スカイガーデンを設置し、併設する自走式駐車場には屋上庭園を配置する計画。延べ床面積は約6万1,000平方メートルで、分譲戸数は409戸。 高さは3棟とも約145mになり、マンションとしては九州で最も高いという。名称は「ICタワー」(仮称)で、2008年8月の完成を目指す。販売時期や価格などの詳細は未定。
 同地区の開発事業は、福岡市と第三セクター・博多港開発株式会社が公募し、昨年10月に同社を代表幹事会社とする企業連合体が選ばれた。開発地区は人工島東側の博多港開発株式会社一工区の約5.8haで、人工島の東南部に位置した中央公園南側。市街地を結ぶ両橋にはさまれた御島かたらい橋西側になる。

 賃貸住宅も着工、オフィスビルは8月着工

 また、マンション建設地の東側に計画されていた賃貸集合住宅も着工した。サイバー大学などが入居する8階建てオフィスビルは、8月に着工する。
 賃貸住宅はオリックスと新日本製鉄が出資するエヌエル都市ソリューション有限会社が建設するもので、名称は「CNAアパートメント」(仮称)。同社のほか、シンガポール政府系デベロッパーのキャプタランド・リミテッド・グループ(キャピタランド・ジャパン株式会社)、日立系で不動産仲介やアウトソーシングの愛宕産業株式会社で構成するC・N・Aグループで開発を進める。3期に分けて開発し、第1期は14階建ての117戸を建設する。第2期は11階と14階建てで112戸、第3期は16階建ての140戸。延べ床面積は約4万4,000平方メートルで、2008年6月の完成を目指す。
 一方のオフィスビルは、大分県佐伯市の海運・船会社の伯洋海運株式会社が2007年3月の完成を目指して建設する。名称は「伯洋ビル」(仮称)で、延べ床面積は約7,300平方メートル。サイバー大学の入居のほか、SOHO型オフィス、生活利便施設などが計画されている。