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中小企業格付け「a(シングル・エー)」取得   東宝住宅   建設業では県内初


 建設業の東宝住宅株式会社(北九州市小倉北区下到津4丁目、東精男社長)は、6月9日に、県内の建設業としては初めて、スタンダード&プアーズ社(米国)と日本リスク・データ・バンク株式会社(東京)が共同で開発した、「日本SME格付け」(中小企業向け格付けサービス)の格付け「a(シングル・エー)」を取得した。
 この格付けは年間売上高10億円から100億円の未上場企業が対象。シングルaの格付け定義は「日本の中小企業間の比較において、債務を履行する能力は高いが、上位2つの格付けに比べ、事業環境や経済状況の悪化からやや影響を受けやすい」。この取得により、対外的な信用性の向上や、マンション購入者への自社の優良な財務面をアピールする。
 東社長は「今回の格付けも含め、売り上げよりも中身を重視し、責任が持てる仕事で、ユーザーの安心、安全、保証を重んじ、楽しい生活が出来る良質な住環境の提供を今後も心がけていく」と話している。
 同社は1967年7月創業・設立。資本金は4,620万円。従業員数は27人、06年7月期売上高は35億円の見込み。同社は資本の充実化を図り、現在内部留保は45億円に上る。子会社には戸建て販売のトーホーコーエイ株式会社(同所、渡部通社長)がある。現在自社ブランドマンション「ホワイトキャッスル」などの名称で、北九州市内に6棟、福岡市内に3棟の計9棟を展開している。
 東社長は熊本県出身。1939年4月1日生まれの67歳。明治大学政治経済学部経済学科卒業。99年北九州住宅産業協会会長、02年(社)九州住宅建設産業協会理事長、九州不動産公正取引協議会副会長、03年4月には第30回経営者賞を受賞し、翌月の5月には(社)全国住宅建設産業協会連合会副会長を務め、現在も4役職を兼任している。趣味はゴルフ。