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来春運航の新航路に合わせ新造フェリー建造    九州郵船   新造船は10年ぶり、唐津~壱岐を就航


 旅客定期船運航、郵便事業の九州郵船株式会社(福岡市博多区神屋町、竹永健二郎社長)は、来春就航の新航路に合わせて新造フェリーを建造している。
 新航路は唐津と壱岐(印通寺)を結ぶルートで、呼子~壱岐間(同)に替わるもの。新造フェリーは老朽化した既存フェリーの代替船として建造しているもので、同社の新造船は10年ぶり。総トン数は約999tで、長さ約75.3m、幅13.4m。航海速力は約17ノットで、旅客定員は350人。普通乗用車で46台収容できる。安全性、操作性、快適性の向上のため、最新機器を搭載し、客席のほかエントランスホールも設置する。また、バリアフリー対応のため、エレベーター1基、身障者用トイレを装備する。船名は唐津市民の公募で決まった「エメラルドからつ」で、白い船体の緑のラインをイメージしている。完成は来年2月頃で、試験運航を重ねて来年4月に運航を始める。唐津市では「海の玄関口」として唐津港の再整備を進めており、新航路は唐津東港地区に来年2月に完成するフェリーふ頭を活用する。