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粕屋町のルクルにビブレオープン   ダイヤモンドシティ   7,300平方mをリニューアル


 イオン系の商業施設デベロッパー、株式会社ダイヤモンドシティ(東京都渋谷区、鯛洋三社長)は、9月23日、糟屋郡粕屋町の大型SC「ダイヤモンドシティ・ルクル」内の売り場7,300平方mをリニューアル、新たに準核テナントとしてファッション専門店「ビブレ」がオープンした。
 ファッション機能の拡充で、メーンターゲットの30代ファミリー層に加えて、新たに18―29歳までの「ヤング層」の獲得と商圏拡大を図る。リニューアルするのは、同施設内の「LAS棟」で、従来、高級食材を扱う食品スーパー「ラ・パレット」があった場所に、新たに「福岡東ビブレ」(約4,950平方m)が出店。また、2階のファッションフロア「フラクサス」で、これまでレストランだったスペースを「メンズセレクション」として改装したほか、同棟にあった食品専門店8店を「ルクル」内東側の「ジャスコ」に集約させた。リニューアル面積は、「ルクル」の総面積約7万4,000平方mのうち1割にあたる約7,300平方mとなる。リニューアルのきっかけとなったのは、ヤング層の来客増。オープン当初5%程度だったものが、現在では約10%まで拡大しているという。
 鯛社長は「若者の来客が増えると同じに、ファッション拡充に対する男性からの要望が多かった」としている。また、「来年夏頃めどに会員制スポーツクラブの導入を検討中」(鯛社長)という。同社では、今回のリニューアルで、既存テナントへの相乗効果を見込み、「ルクル」の今年度売上高で前年度(05年3月―06年2月)比10%増の340億円を目指す。
 また、今回の改装の目玉となる「福岡東ビブレ」は、株式会社マイカル(大阪市中央区、川本敏雄社長)としては、大阪府の「茨木ビブレ」以来、5年9カ月ぶりの新規開業であると同時に、昨年の会社更生手続終了後の「再生第1号店」(川本社長)となる。店内に同社直営ショップが18店舗、メーカーから営業委託を受けたショップが5店舗の合計23店舗が入居する。
 川本社長は「これまで主流だった駅前立地とは違い、都市近郊型のリージョナルSCへ準核テナントとしての出店は初めて。福岡東ビブレを成功させることで、今後の出店機会が広がることを期待している」としている。
 ダイヤモンドシティは1969年3月設立。資本金は88億6,670万円。全国に18のショッピングセンターを展開している。マイカルは63年11月設立。資本金は200億円。全国に「ビブレ」、「サティ」を108店舗展開している。