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総投資額43億円の新中計スタート  井筒屋    今後3年で27億円かけ順次改装進める


 株式会社井筒屋(北九州市小倉北区船場町、江本幸二社長)は、2007年度から総設備投資額43億円をかけた3カ年の新中期経営計画をスタートする。そのうち、今後3年間で合計27億円をかけて本店および黒崎店で順次改装を進める。設備投資のその他の内訳は店舗環境整備に11億円、店外ショップ、グループ店にそれぞれ2.5億円ずつとなっている。
 今回の新中計「井筒屋Change115」では、財務リストラから成長戦略へのシフトを基本戦略とし、営業強化策のひとつとして、小倉本店および婦人服部門へ経営資源を集中させる。初年度に15億円をかけて婦人服・洋品売場をリニューアルし売上拡大を目指すのほか、自主MD(マーチャンダイジング)の強化・拡大で利益率を06年度比1.28ポイント増の27.25%まで引き上げる。同社では、今回の新中計で最終的に経常利益27億円以上(06年度比11億円増)、純資産170億円以上(同88億円増)、ROE(株主資本利益率)15%以上、有利子負債310億円以下(同150億円縮小)を目指す。売上高目標は、博多井筒屋の閉店を受けて同74億円減の1,040億円以上に設定する。
 3月末に閉店する博多井筒屋の後継店については、07年度中の出店を目指す。江本社長は「食やファッション、癒しなどをコンパクトにまとめて、スペシャリティストア構想として店づくりを考えている」とし、「利便性の良い場所」(江本社長)で、約2,000平方メートル以上、年商15億円以上の店舗を計画している。そのほか、ショッピングセンター内への小型店舗を今後3年間で4店舗以上出店していく考え。また、2核・3核1モール型ショッピングセンターの核テナントとしての出店も成長戦略のひとつに掲げている。

 2月末から介護施設紹介サービス

 また、同社は新年度を控えた2月末から、小倉本店内で介護施設の紹介サービスを開始する。
 これまでにも本店新館7階にケアマネージャーを配置するなどしてきたが、今回、同じ7階に新しく相談カウンターを設置し、訪れた相談客に対して、要望があれば北九州市内の介護施設の情報を提供する。それに伴い、介護施設を紹介した情報誌も発行する予定。