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人型ロボット活用の遊戯機械を開発  メカトラックス    1月下旬に特許も出願


 2足歩行型ロボット開発のメカトラックス株式会社(福岡市早良区百道浜2丁目、永里壮一社長)は、このほど人型ロボットを活用したアミューズメント業界向け遊技機械を開発し、試作品を基に製品化に向けて準備を進めている。
 これは、従来からあるガラス張りの筐体内の商品を、クレーンを操作して取る遊戯場向けクレーンゲーム機械「UFOキャッチャー」の2足歩行の人型ロボット版。名称は「ロボキャッチャー」で昨年11月末に商標登録済み。売上7000億円と言われるアミューズメント業界全体のなかで、クレーンゲーム機は2000億円規模の市場をもっており、機械自体は12万台規模、新規導入や入れ替えなど毎年の売上台数は約1万台にのぼるという。しかし近年は、筐体内のグッズを人気キャラクター商品にするなどで対応しているが、05年度は設備売上高で前年度比3・7%減、設置台数は同7%減と減少傾向にあり、ゲーム機としては他のビデオゲーム機との競争力が低下している。
 永里社長は「機械自体には導入初期のような商品力はなくなっている。クレーン部分を2足歩行ロボットにすることで、アイキャッチ効果を高めるとともに、訴求力のある遊戯機械として需要を期待できる」と話している。
 また、アミューズメント施設を通じて、より身近に感じてもらうことで、人型ロボットのエンターテイナー性を活用するマーケットの創出につなげたい考え。すでに試作品を基に業界関係者へのマーケティング調査も開始しており、耐久性や操作性など技術面での改良や、メンテナンス体制など、製品化に向けた準備を進めている。
 現在、同製品に対して1月下旬に特許を出願している。価格は1台150~200万円を想定している。