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粕屋郡新宮町相島に真珠養殖の新会社を設立  東京都のミキモト    社長に下倉ミキモト取締役


 宝飾品の製造・販売業を展開する株式会社ミキモト(東京都中央区築地、田中敏郎社長)は、1月24日付で粕屋郡新宮町相島に真珠養殖会社株式会社ミキモト博多真珠養殖を設立した。資本金は1,000万円で、社長には下倉隆株式会社ミキモト取締役が就任した。
 これは、2001年から相島産アコヤガイについて九州大学、新宮相島漁協と研究に参画し、06年に相島産アコヤガイの真珠養殖事業化のめどがたち開設するもの。相島産アコヤガイは、(1)日本在来の種(2)無病漁場で育つ「無病貝」である(3)天然の稚貝採取が可能で、養殖期間中のへい死が少なく、良質なアコヤ真珠生産が期待できるなどの真珠養殖の要素を満たしているという。新会社は、従業員数は12人を予定。2012年をめどに、養殖規模で年間20万貝の挿核(ある程度育った貝を採取し、真珠の核を入れること)を目標としている。
 同社では「福岡での真珠養殖事業の展開は、真珠業界のみならず地域の発展にも貢献していきたい」と話している。
 同社は、1899年3月創業。1949年5月設立。資本金は5億円。従業員数は596人。役員は次の通り。
 ▼代表取締役社長 下倉隆▼取締役 仲川光秀、永井清仁、山崎孝▼監査役 秋月英徳