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総額48億円の事業継続ファンドを設立  ドーガン・インベストメンツ    中小機構と地銀5行出資


 各種ファンド運営事業を専門とする株式会社ドーガン・インベストメンツ(福岡市中央区大名2丁目、森大介社長)は、5月1日、総額48億円で事業継続ファンド「九州事業継続ブリッジ投資事業有限責任組合(略称・九州ブリッジファンド)」を設立する。
 これは主に後継者問題などに直面する九州圏内における企業の過半数の株式を取得し、資金面での支援や人的支援などを行い、M&Aや経営の刷新などを図り企業の存続を図るもの。中小企業基盤整備機構(東京都)が24億円、鹿児島銀行、十八銀行、筑邦銀行、西日本シティ銀行、肥後銀行の5行が24億円を出資する。同ファンドの存続期間は10年で、ファンドの運営は同社が担当する。投資対象は九州各県、山口、沖縄。業種や業歴は不問だが、後継者不在の中小企業にスポットを当てる。投資形態は株式をはじめ、新株予約権、社債、新株予約権付社債、金銭債権、匿名組合出資の持分など。2013年までに目標投資案件数約10社を目指している。
 森社長は「今回は行政を含め、九州の有力地銀による共同出資をいただき新しいファンドが設立できた。今後課題として持ち上がるであろう後継者不足による事業継承問題の解消につながれば」と話している。
 同社はM&Aやファンドによる企業支援を手掛ける株式会社ドーガン・アドバイザーズの100%子会社として2005年9月に設立。資本金は1,000万円。従業員数は7人。
 森社長は熊本市出身。1967年10月31日生まれの39歳。中央大学法学部卒。