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百道浜3丁目に11階建て病院など3棟建設  国際医療福祉大学・高邦会グループ    市内拠点を集約


 県内および関東地区で医療福祉施設や医療・福祉系教育機関を展開する国際医療福祉大学・高邦会グループ(大川市、高木邦格理事長)は、福岡市早良区百道浜3丁目に11階建て病院、7階建て医療福祉系専門学校と福祉施設を建設している。施設全体の完成は09年春。
 同グループは、福岡市内で「福岡中央病院」(福岡市中央区大名1丁目)と「福岡国際医療福祉学院」(天神キャンパス・同区長浜1丁目、博多キャンパス・同市博多区対馬小路)を運営しており、完成後、この3施設を集約・移転する。今年1月に着工した。
 場所は、福岡市総合図書館北側の駐車場跡地。敷地面積2万3,000平方メートルで、病院棟は建築面積5,900平方メートル、延べ床面積4万平方メートル。病床数は全個室(20平方メートル程度)の199床を予定している。フロア構成は地下2階が約200台収容の駐車場、地下1階が放射線施設と従業員スペース、1階が受付、外来、2階が診療・検査室、3階が手術室、リハビリ施設、4階が事務、5階に予防医学関連施設とプール、レストラン、6階に人間ドック関連施設、7~11階が病棟になる。09年春に移転・開院予定で、診療科目はすべてそろえる計画。スタッフは総勢500人体制を検討している。
 同グループは「最先端医療機器、充実したアメニティを備え、最新の医療体制による、患者さま本位の医療を実践できる病院を目指す」としている。
 学校・福祉施設・会議室棟は、建築面積3,900平方メートル、延べ床面積1万2,000平方メートル。7階建ての学校棟、3階建ての福祉施設棟(2、3階は体育館)、2階建ての会議室棟で構成する。学校棟は「福岡国際医療福祉学院」の天神・博多両キャンパスが移転し、来年4月開学。学生数は定員ベースで900人を予定している。福祉施設棟には在宅総合サービスケア施設を新設し、会議室棟は約300人収容で同グループ内で使用するほか、地域住民にも開放する考え。今回の病院棟、学校・福祉施設・会議室棟の建設は「教育・福祉・医療を一体で取り組んできた当グループにとって、福岡での基幹施設になる」(同グループ)という。
 移転完了後、現在の「福岡中央病院」(7階建て、延べ床面積6,100平方メートル、199床)と「福岡国際医療福祉学院」の天神・博多の建物(天神キャンパス・10階建て、博多キャンパス・7階建て、延べ床面積は合計で約1万平方メートル)については有効活用も含めて継続所有、売却の両面で検討していく。
 同グループは、1910年大川市に開院した高木眼科医院を端緒とし、福岡県に医療法人社団高邦会、社会福祉法人高邦福祉会、学校法人高木学園、栃木県に学校法人国際医療福祉大学、社会福祉法人邦友会、東京都に医療法人財団順和会などで構成され、教育施設7、病院・クリニック13、医療福祉施設10などを展開している。グループ全体の従業員数は約5800人、学生数は約7,000人。