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3億円かけ本社東側に2階建て新工場  アグリス    医療用ケアセット受注増で


 農業用資材・医療用具の開発、生産、販売のアグリス株式会社(八女市鵜池、中村裕之社長)は、6月上旬に総工費約3億円かけ、本社敷地内に2階建て新工場を建設する。完成は来年5月、稼動は8月。
 近年、需要が増加している医療用ケアセットの受注増に対応し本社東側に増設するもので、新工場の延べ床面積は1,480平方メートル。1階は部材倉庫、部材開梱フロア、2階は透析用、処置用ケアセットなどの医療用具製造フロアとなる。これまでのセル生産方式(個人簡潔の手作業の封入)に加え、製造工程内に自動ラインを導入し生産効率の向上を図る方針。新工場の生産能力は最大4倍まで対応可能で、08年度の医療用ケアセット生産個数は現在の約2倍の140万個を予定している。また、社屋北側(現・空き地)には敷地面積220平方メートルの保管用倉庫を建設するほか、西側の農地約2,090平方メートルを新たに購入し、まずは駐車場として利用し、将来的には資材倉庫を建設する計画。
 中村社長は「現在、人工透析用ケアセットの生産が追いつかず外部委託している状態。2、3年後をめどに3倍の生産個数を目指したい。また、医療、農業事業の双方で新商品開発に力を注ぎ、市場で求められているいい商品を提供していきたい」と話している。
 同社は1984年5月設立、資本金は7,000万円。従業員数は39人。07年3月期の売上高は35億5,000万円、経常利益は1億500万円。医療用具「人工透析ケアセット」、農業用資材「アグリスいちご高設栽培システム」が主力商品。