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箱崎ふ頭に4階建て・2.6万平方メートルの物流施設  東京都の日本レップ    福岡倉庫が入居、来春完成


 物流不動産ファンド運用の株式会社日本レップ(東京都千代田区、和本清博社長)は、来年3月中旬完成めどに、福岡市東区箱崎ふ頭4丁目に4階建て物流施設を建設している。6月1日に着工した。
 同社の九州第1号の案件で、物流不動産ファンド運用会社による物流施設の開設は、福岡市内でも初という。場所は、同町、クリーンパーク臨海の北西側。施設名称は「J―REPロジステーション福岡」で、敷地面積1万3,400平方メートル、延べ床面積約2万6,744平方メートル。1階の東西両面に10トントラック17台分・4トントラック17台分のトラックバースを設け、58台収容の駐車場も完備する。また、建築物総合環境性能評価システム「CASBEE(キャスビー)」の5段階評価で上位2位の「Aランク」を取得予定。総事業費は非公表だが、同社が組成したファンドでまかなう。既に、地場大手物流倉庫業の福岡倉庫株式会社(福岡市東区多の津2丁目、富永太郎社長)の入居が決定しており、一括賃借する見通し。
 福岡倉庫は、同社既存倉庫のキャパシティが満杯に近づいている点と、博多港の貨物取扱量が年々増加している点を考慮し、港湾地区に大型設備が必要と判断。今回の「J―REPロジステーション福岡」を市内最大級の物流施設としてオープンさせる計画。これにより、「今後、既存倉庫のスクラップアンドビルドも検討予定」(富永社長・ふくおか経済2月号インタビュー)としながらも、福岡倉庫のこれまでの既存倉庫の総面積約10万平方メートルが、26%増加することになり、同社物流機能がさらに強化される。
 日本レップは、1990年7月設立。資本金は17億8,002万円。06年6月東証マザーズ上場。07年3月期の売上高(営業収益)は35億7,400万円。07年3月時点の運用資産残高は864億円で、取得・開発物件が全国に28ある。
 福岡倉庫は1948年10月設立。資本金は1億円。06年12月期の売上高は101億円。従業員は224人(05年12月)。