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中洲の旧城山観光ビル跡地に8階建てビル  東京都のミヤビエステックス    来年9月完成


 マンション開発、不動産売買仲介の株式会社ミヤビエステックス(東京都千代田区、山岸俊雄社長)は、来年9月完成めどに、福岡市博多区中洲2丁目、旧城山観光ビル跡地に8階建て商業ビルを建設する。着工は8月か9月頃の予定。
 場所は、国体道路沿い、春吉橋そば。敷地面積約480平方メートル、建築面積約415平方メートル、延べ床面積2,930平方メートル。ビルは全面ガラス張りで1階をピロティ(吹き放し)にする計画。フロア面積は1階が約168平方メートル、2階が約264平方メートル、3階から8階が約330平方メートルで、それぞれ区割りもできる。テナントは飲食や物販を中心に計画している。総事業費は公表していない。同所は、「網元」が03年12月まで営業しており、その後ビルが取り壊され、更地となっていた。

 祇園町に10階建てオフィスと13階建てホテル

 また、来年10月末完成めどに、同区祇園町に10階建てオフィスビルと13階建てホテルを建設する。このほど着工した。
 場所は、「サンライトホテル」跡地で、オフィス、ホテルを隣接して建設する。ホテルは、跡地の西側に建設。13階建てと12階建ての2棟を連結した構造で、敷地面積約1,257平方メートル。建築面積約491平方メートル、延べ床面積約5,023平方メートル。34台収容の立体駐車場も建設する。1階はフロントのほか、飲食店も計画しており、2階以上が客室になる。客室は、家具や家電が付いたいわゆるサービスアパートメント風で、シングル約20~24平方メートルを中心に、高層階では約60平方メートルの部屋も設置するなど全150室~180室で現在調整中。宿泊料金も詳細は検討中だが、「長期、中期、短期など様々な滞在にすべて対応できるホテルを目指す」(同社担当者)としている。完成後は、自社での運営を計画している。オフィスは、東側部分に建設し敷地面積約622平方メートル。建築面積約257平方メートル、延べ床面積約2,236平方メートル。各フロアは約94平方メートルの2区画となる。ホテル、オフィスとも総事業費は公表していない。
 同社は1986年11月設立。資本金は9億5,706万円。従業員は49人。06年10月期の売上高は183億1900万円。分譲マンション開発、不動産プロパティ・マネジメント事業などを手掛け、昨年11月に大阪、名古屋に営業所を開設。札幌、広島、仙台、岡山など地方都市でもホテル、オフィス、レジデンス(高級アパート・マンション)の物件開発に着手している。今回の福岡の物件開発は、祇園町のホテルとオフィスが第1号、中洲2丁目の商業ビルが2号案件となり、同社は「今後は、天神地区はじめ九州・沖縄全域で手掛けたい」と話している。