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久留米市のエンジン工場を起工  ダイハツ工業    100億円かけ、来年8月の操業目指す


 ダイハツ工業株式会社(大阪府池田市、箕浦輝幸社長)は、8月6日、久留米市田主丸町の吉本工業団地に進出を決定していたエンジン工場の建設に着手した。建物は08年2月に完成。7月までに生産設備工事を終了させ、8月からの操業開始を目指す。総事業費は約100億円。
 新工場の名称は「ダイハツ九州株式会社エンジン工場」。新工場は久留米市開発公社が整備した約16ヘクタールの敷地に建設、鉄骨造り平屋建てで建築面積は約1万2,158平方m。粗材工場(延べ床面積約4,600平方m)と加工・組付工場(同約7,400平方m)で構成される。操業後は、大分県中津市のダイハツ九州株式会社(東迫旦洋社長)向けに軽自動車用小型エンジンを約20万基供給する。従業員数約200人体制でスタートするが、ダイハツ九州の増産に併せて増員も計画している。
 同日、現地で開かれた起工式には来賓を含む約60人が出席。神事終了後、ダイハツ工業株式会社の白水宏典会長、ダイハツ九州株式会社の東迫旦洋社長、麻生渡県知事らがあいさつした。白水会長は「自動車メーカーにとって、エンジン、ミッションの製造は企業価値を高める上で、重要なポイント。新工場は次世代型の軽量エンジンとして開発した3気筒小型エンジンを育て上げる拠点としていきたい。近い将来、福岡に進出して良かったと誰も信じて疑わない工場を目指す」と新工場建設の決意を語り、東迫社長は「新工場は150万台体制の一翼を担う責任を持つ。新工場は物流コスト、リードタイムの縮減につながり、グループのモデル工場となるよう努力していきたい」とあいさつした。
 また、来賓で訪れた麻生知事は「待望の起工式を迎えた。年産150万台体制を目指す北部九州にとって、エンジン工場への責任は、大きな推進力となる。世界をリードする工場に発展されることを期待する」と祝辞を述べた。