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北九州の焼却処理工場など事業譲渡  サニックス    神戸市のアサヒプリテックに


 総合環境衛生管理の株式会社サニックス(福岡市博多区博多駅東2丁目、宗政伸一社長)は、9月18日、北九州市門司区の焼却処理工場など同社環境資源開発事業部門の一部をアサヒプリテック株式会社(神戸市、寺山満春社長)に譲渡することを決めた。譲渡日は11月1日を予定している。
 サニックスは、現在、抜本的な業績回復に向けた経営体質強化を図っている。08年3月期第1四半期決算では最終利益で黒字転換したが、今後も業績拡大を実現させるために、コア事業であるHS(ホーム・サニテーション)事業部門(シロアリ防除など)へ経営資源を集中させる考え。譲渡するのは、環境資源開発事業部門のうち、北九州市門司区にある営業部九州支店、北九州焼却処理工場、北九州廃プラスチック処理工場の3つ。同社の環境資源開発事業部門は、過去3年では売上高は減少しているものの、営業損益で赤字幅は縮小している。07年3月期では売上高96億1,200万円、営業損益は9億1,300万円の赤字だった。そのうち、譲渡部分は売上高15億8,900万円だった。
 譲渡先のアサヒプリテックは、1964年設立。資本金は44億8,000万円。従業員は945人。貴金属リサイクルおよび環境保全事業を手掛ける。譲渡価格は、譲渡日現在の対象資産・負債の評価をベースに決定する予定。
 サニックスは、1978年設立。資本金は140億4,183万円。従業員は1,753人。07年3月期の売上高は289億円。
 宗政社長は佐世保市出身。49年12月16日生まれの57歳。佐賀県立嬉野商業高校卒。趣味はゴルフ。