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日清オイリオグループが第2位株主に  ピエトロ    資本業務提携で両社の加工食品事業強化


 ドレッシング製造・販売やレストラン事業を展開する株式会社ピエトロ(福岡市中央区天神3丁目、村田邦彦社長)と食用油最大手の日清オイリオグループ株式会社(以下日清オイリオ、東京都中央区新川1丁目、大込一男社長)は、10月12日を譲渡約定日とし、日清オイリオがピエトロの発行済株式を新たに19.71%取得し、取得後の持株比率を20.02%とする資本業務提携を締結する。日清オイリオはピエトロの「その他の関係会社」に、ピエトロは日清オイリオの持分法適用関連会社となる。
 両社は元々植物油の取引関係にあるが、今回の資本業務提携でさらに信頼関係を深め、それぞれの経営資源を相互に有効活用し、(1)ドレッシング事業をはじめとした加工食品事業の拡販と両社のブランドの価値向上(2)商品・技術開発力の強化(3)販売・マーケティング活動の強化(4)製造・物流コスト低減によるコスト競争力獲得などに取り組み、シナジー効果の最大限発揮を狙う。
 日清オイリオは、ピエトロの大株主上位2者の株式会社ムラタ、ピエトロの村田邦彦社長からそれぞれ約10%ずつ、合計110万2,500株の普通株式を取得し、既存保有株式と合わせて112万株を保有、ピエトロの第2位の大株主となる。ピエトロの筆頭株主であるムラタの持株比率は20.45%に、村田社長の持株比率は6.79%となる。ピエトロは来年6月の定時株主総会で、日清オイリオから取締役2人を受け入れる予定。取得(譲渡)価額は、現在協議中。基本合意書締結に基づく業務提携の内容の具体的施策を検討・実施するために、業務提携委員会を設置し、鋭意協議を重ねる。
 会見で村田社長は「日清オイリオの代々の社長にピエトロを育ててもらった。私自身の後継問題ももちろん根底にあるが、われわれにない基礎商品を持っており、両社がコラボレーションすれば、もっと面白い商品ができると確信し提携を決めた。将来の出資比率引き上げは日清オイリオさんが決めることだが、そう評価してもらえるように提携の成果を挙げたい」と話している。