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電子部品苦戦で減収・大幅減益  三井ハイテック    経常益は約6割減に


 半導体機器製造の三井ハイテック株式会社(北九州市八幡西区、三井康誠社長)の17年1月期連結中間決算(16年1月~7月)は、売上高は前年同期比3・4%減の317億400万円、経常利益は同59・8%減の5億8400万円で減収減益だった。
 スマートフォンをはじめとした情報端末向け製品市場の在庫調整の動きが響き、電子部品事業が伸び悩んだ。また、為替相場が円高に推移したことで為替差損1億9300万円(前年同期は2億6100万円の差益)を計上したことが、利益を圧迫。営業利益は同31・4%減の7億1400万円、四半期純利益は同48・6%減の6億6900万円で大幅減益となった。
 事業別では、金型事業の売上高は同2・7%減の32億8000万円、営業利益は同5・1%増の2億7900万円。電子部品事業の売上高は同12・6%減の174億3500万円、営業利益は同69・0%減の3億6700万円。電機部品事業は車載向けが好調で、売上高は同16・5%増の119億3400万円、営業利益は同93・2%増の12億1900万円。工作機械事業は同5・8%減の6億1700万円、営業利益は同94・1%減の100万円だった。
 通期の業績予想は為替差損も視野に、売上高は前期比1・4%増の650億円、経常利益は同58・2%減の10億円を見込む。