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家庭、オフィス向け電気の販売取次店に  丸藤    10月中旬、販売開始


 LPガスや「アクアクララ」の販売代理店として水事業を展開する 丸藤(大野城市御笠川2丁目、藤信行社長)は新エネルギー事業部を立ち上げ、10月中旬から家庭、オフィス向け電気の販売を開始する。
 電力自由化により参入した Looop(ループ:東京都文京区、中村創一郎社長)が展開する「Looopでんき」の販売代理店として契約を取り次ぐもの。ループは全国に太陽光パネルを設置しており、昨年12月までに総出力12万2171kWを設置。販売件数は1465件(内メガソーラー25件)。福岡県内には127件、9881kWの自社発電所を持ち太陽光を中心とした電力を提供する。4月から開始した低圧向け電力「Looopでんき」は、まず既契約内容や過去12カ月間の電力使用量データを顧客から受け取り、それをもとに、電気料金を試算する。基本料金は0円。一般家庭向けは1kWh23円、事務所・商店向けは24円で、使用した分に応じて加算されるシンプルな価格設定が特徴。一般的なオフィスの場合は電気料金約5%程度の低減が見込めるという。丸藤では、まず既存事業でもつ1万件のエンドユーザーを中心に提案を進めていく。藤社長は「ループは数ある企業の中でも、東日本大震災の被災地に太陽光パネルを設置するボランティア活動から誕生したベンチャー企業で、急成長を遂げていることに共感した。国内では新電力導入がまだ進んでおらず市場のチャンス。今後は電気、通信など生活のトータルプランナーとした提案ができれば」と話している。