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代表取締役専務に林謙治ＦＦＧ監査役 　熊本ファミ銀　　　 河口代取会長は代表権のない会長に

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　熊本ファミリー銀行（鈴木元頭取）は5月14日、代表取締役専務執行役員に林謙治株式会社ふくおかフィナンシャルグループ（ＦＦＧ）常任監査役、取締役常務執行役員に安部英俊常務執行役員が就任する役員人事を発表した。6月27日に開く株主総会と取締役会で正式に決める。また同日付で河口和幸代表取締役会長は取締役会長に就任。古場正春取締役常務執行役員は退任する。
　林謙治（はやし・けんじ）氏は1948（昭和23）年12月16日生まれ、59歳。西南学院大学経済学部卒。71年福岡銀行入行、02年取締役北九州営業部長、03年同筑豊地区本部長、05年4月同県南地区本部長、同年6月常任監査役、07年4月からＦＦＧ常任監査役。
　安部英俊（あべ・ひでとし）氏は1954（昭和29）年9月15日生まれ、53歳。中央大学法学部卒。77年福岡銀行入行、99年大橋支店長、2001年直方支店長、06年総務広報部長、07年執行役員熊本営業部長、今年4月から熊本ファミリー銀行常務執行役員。6月27日以降の役員体制は次の通り。
　▼取締役会長　河口和幸▼代表取締役頭取　鈴木元▼代表取締役専務執行役員　林謙治、長谷孝幸▼取締役常務執行役員　竹下英、岸本清一、安部英俊▼執行役員　寺本秀逸、村山典隆、酒井一郎、野村孝史、阪東一則、入江哲郎、岩下典嗣▼監査役（常勤）　吉田一晴▼監査役（非常勤）　古荘善啓、西山敬直

　08年3月期の経常収益は前期比微増の351億円

　また、同行の08年3月期決算（単体）の業績は、経常収益が前期比0・1％増の351億4200万円、経常損益は98億5300万円の赤字（前期は617億9700万円の赤字）だった。
　貸出金残高減少による利息減を資産運用商品の販売額増加などでカバーし、増収となった。本業のもうけを示すコア業務純益は、預金利息など調達コスト増や経費増で22・9％減の81億9800万円。経常損益については、前期は福岡銀行との経営統合を前に不良債権処理を加速し大幅な赤字を計上したが、今期は信用コストを547億円減の139億円とし赤字幅を縮小した。当期純損益は156億3500万円の赤字（前期は570億3400万円の赤字）。収益計画見直しに伴う繰延税金資産の一部取り崩しなどが影響した。金融再生法ベースの不良債権残高（部分直接償却後）は07年3月末に比べ33億円減の535億円、不良債権比率は0・02ポイント減の5・68％。自己資本比率は0・43ポイント減の6・05％。
　預金期末残高は前期末に比べ6・1％減の1兆1211億円。貸出金も同5・5％減の9262億円。役職員数は12人増の1095人。店舗数は3店舗減の75店舗。
　09年3月期の業績は経常収益が350億円、経常利益は38億円、当期純利益は5億円を予想。コア業務純益は90億円を目指し、信用コストは40億円程度にとどまる見通し。