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10億円かけ朝倉郡築前町の子会社工場増設 名古屋市のマルヤス工業    年内着工、来年8月の操業


 自動車用配管部品メーカー・マルヤス工業株式会社(名古屋市昭和区白金2丁目、山田隆雄社長)は、6月13日、総投資額約10億円をかけ、朝倉郡築前町に生産子会社・株式会社マセック(小郡市南畦ヶ浦、吉川勉社長)の工場増設を明らかにし、県、築前町と立地協定を交わした。年内にも着工し、09年8月の操業を目指す。
 同社は93年4月に小郡市に生産子会社・株式会社マセックを設立し、ブレーキや燃料の配管部品として利用されるチューブ製品を生産してきたが、生産の拡充と物流の効率化を図るため、隣接する築前町への増設を決めた。場所は同町四三嶋(しそじま)地区の干潟工業団地内。敷地面積は約2万平方m。鉄骨造り平屋建ててで、建築面積約5000平方mの工場を建設する。新工場では、トヨタ自動車九州株式会社(宮若市)向けの防振ゴム部品を生産する。操業当初の従業員数は約15人でスタートし、3年後には100人程度まで増やす計画。
 同社は、1956(昭和31)年8月創業。資本金4億5000万円。トヨタ自動車をはじめ、国内自動車メーカー各社の自動車用配管部品や防音、防振部品などを生産している。国内外のグループ会社は25社(国内15社、海外10社)で、全体の売上高は1549億円(07年6月期)。従業員数は4069人。生産子会社・株式会社マセックは93年4月に設立。資本金3000万円。07年12月期の売上高は23億円。トヨタ九州向けを中心にチューブ部品や接合部品、樹脂成形部品などを生産している。08年5月現在の従業員数は107人。