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箱崎跡地は最先端技術導入のスマートシティーに  福岡市と九州大学    「福岡スマートイースト」始動


 福岡市と九州大学は9月16日、東区の九州大学箱崎キャンパスの跡地利用について、ICT(情報通信技術)活用によるスマートシティーによる街づくりを進めることを明らかにした。
 「FUKUOKA Smart EAST(福岡スマートイースト)」と名付けられたプロジェクトでは、世界経済フォーラムの「都市の未来に関するグローバルアジェンダカウンシル」が昨年10月に作成した「トップ10の都市革新」で示された10の事例をもとに、ICT技術を活用したインフラや住環境の整備を進めるほか、子どもや高齢者の見守り技術など安心・安全面での取り組みも推進するという。箱崎キャンパス跡地の約50ヘクタールのほか、同地区に近いアイランドシティまちづくりエリアを含めたエリアが対象。九大ではハーバード大学大学院の森俊子教授ら都市デザイン研究グループと連携、両大学の学生も含めた意見交換を進めており、11月11日には福岡国際会議場でフォーラムを開く。
 高島宗一郎市長は「箱崎跡地は地下鉄やJRの駅、都市高もあるほか、空港や港へのアクセスも優れている。約50ヘクタールもの広大な土地を有する都市は国内主要都市においても福岡市しかない。アイランドシティを含めた東部エリアでスマート技術の社会実装を進め、将来の成長につなげていきたい」と構想への意気込みを述べた。福岡市では現在、天神エリアの機能更新を目指す「天神ビッグバン」、博多港の大型クルーズやMICEの新たな受け皿とした「ウォーターフロントネクスト」など都心部の機能強化策を打ち出しており、今回の「福岡スマートイースト」は九大箱崎跡地やアイランドシティなどがある福岡市東部エリアの街づくりを進める上での基本構想となる。