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40億円かけ苅田町に自動車部品物流センター  横浜市のバンテック    09年4月操業開始


 自動車部品物流大手の株式会社バンテック(横浜市西区花咲町6丁目、山田敏晴社長)は、京都郡苅田町白石地内の白石工業団地内に自動車部品の物流センターを建設する。土地代を含む総投資額は約40億円。10月に着工、09年4月に操業開始する。
 同社は現在、日産自動車株式会社九州工場周辺に自動車部品の物流センター(第一物流センター延べ床面積・9540平方m、第2物流センター・同6613平方m、第3物流センター・同2万3430平方m)を3カ所設置しているが、自動車部品メーカーの集積が進むなど、今後も需要の増加が期待できるため、新たに物流センターを建設することを決定した。名称は九州第4物流センター(仮称)。場所は、日産自動車株式会社九州工場南側、県企業局が分譲する白石工業団地内(3区画)。敷地面積は6万8946平方m。建物の構造やレイアウトは検討中だが、延べ床面積約4万3千平方mの施設を計画している。操業後は、日産自動車株式会社九州工場や苅田地区に拠点を置く部品メーカーで使用される自動車部品の保管や納入、簡単な組み立て作業などを行う。雇用人数は現段階で未定。
 総務部の佐藤良夫広報マネージャーは「苅田町を含む北部九州一帯では、完成車メーカーの増強に伴い、部品メーカーの集積が進み、今後も部品物流の需要拡大が期待できる。既存の物流センターを含めた物流センターの延べ床面積は約8万2000平方mになり、自動車部品の物流センターでは九州最大級となる。日産九州工場向けをはじめ、苅田町周辺の部品メーカーからの受注拡大にも力を入れていきたい」と話している。
 同社は1954(昭和29)年1月日産自動車の子会社・横浜輸送株式会社として設立。97年10月にバンテックへ社名変更、01年1月日産自動車からのMBO(経営陣買収)で独立、06年3月に東京電鉄急行の子会社・東急エアカーゴ株式会社と経営統合し、持ち株会社・株式会社バンテック・グループ・ホールディングス(篠田紘明社長)を発足させている。資本金は24億4000万円。4月末現在の従業員数は1097人で、08年3月期の売上高は単体で812億2600万円。