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第1四半期は市況悪化で赤字幅拡大  ディックスクロキ    所有地を前倒しし売却へ


 賃貸マンション企画・開発の株式会社ディックスクロキ(福岡市中央区高砂2丁目、板倉雅明社長兼COO)の09年3月期第1四半期(08年4月1日~6月30日)決算は、売上高が14億3200万円で前年同期比29・4%減、経常損益は18億9600万円の赤字となった(前年同期は1億3000万円の赤字)。
 不動産市況の悪化で大幅減収。売上原価は棚卸資産評価減の16億3000万円が発生し29億503万円となり、営業損益は18億8400万円の赤字(前年同期は5700万円の赤字)。役員退職慰労引当金1億8442万円を取り崩したものの、当期損益は19億9400万円の赤字(前年同期は8900万円の赤字)となった。同社の不動産販売事業はこれまで、物件開発後に土地・建物を一括して販売するものが主だったが、市況悪化を受けて、今後、土地のみでの前倒し売却を進める考え。既に、8月8日には福岡市中央区今泉1丁目で開発予定だった用地を土地のみで売却している。このため、今期中間期では、不動産販売事業の売上計上時期の前倒しで増収の見通しだが、反対に営業利益は第1四半期で棚卸資産評価損計上を受けて赤字幅が拡大する見通し。通期では、売上高で07年度比20・6%増の323億円2600万円、経常損益は6億4300万円の赤字(07年度は15億2500万円の黒字)を見込む。
 同社は、1991年3月設立。資本金3億5002万円。従業員は102人。板倉社長兼COOは、福岡市出身、68年4月9日生まれの40歳。福岡県立福岡工業高校卒。趣味はゴルフ。