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NYに15億円かけ店舗併設の工場建設  一蘭    来秋には台湾でも検討


 天然とんこつラーメン専門店の株式会社一蘭(福岡市博多区中洲5丁目、吉冨学社長)は10月19日、アメリカ・ニューヨークに麺やスープを加工する新工場を稼働させる。投資額は約15億円。
 材料の大半を現地調達することで、コストを抑える狙いがある。場所は同社が年内に出店する同国1号店の併設地。新工場を拠点にして東海岸を中心に他店舗展開する考え。生産能力は10店舗程度まで対応可能。工場の総面積は1163・9平方m。店舗総面積は390・5平方mで店舗販売面積は158・1平方m。座席は味集中カウンター30席、屋台席38席の計68席。メニューは「天然とんこつラーメン(創業以来)」(18・9USドル)、「釜だれとんこつ焼豚皿」(9・9USドル)など。台湾でも来秋をめどに新工場の建設を検討しており、将来的には同国やアジア圏への供給拠点に位置づける。同社では「現地の方々にできたてのラーメンを届けるとともに、生産場所を明確にすることで食の安全・安心をお届けしたい」と話している。
 同社は1993年設立。資本金は4000万円。従業員数は262人。売上高は146億円(2015年12月期)。