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原材料高騰で増収減益  岡野バルブ製造    通期は経常7・7%増益見込む


 工場用バルブメーカー・岡野バルブ製造株式会社(北九州市八幡西区、岡野正敏社長)の08年11月期連結決算は、売上高が123億2900万円で前期比4・9%増、経常利益が14億8400万円で同9・9%減の増収減益となった。
 国内の設備投資需要は冷え込んだものの、中国はじめとする海外のプラント建設需要は旺盛で売上高は増加したが、利益面では、恒常化同率の向上に努めたものの、世界的な原材料価格上昇の影響で減益となった。営業利益は15億7200万円で6・5%減、当期純利益は法人税の控除で同1・2%増となった。部門別に見ると、バルブ部門は中国の宝慶応火力発電所、菜無火力発電所などの主要バルブを受注したほか、台湾、香港の大型受注案件もあって売上高50億200万円で同1.8%増。営業利益は原材料価格高騰から3億3000万円で同33・0%減となった。メンテナンス事業は地震の影響もあり、国内各プラントの前倒し検査需要が発生したことから、売上高73億3600万円で同7・1%増、営業利益19億1900万円で同6・5%増となった。
 通期の見通しは、売上高128億2000万円で前期比3・9%増、経常利益17億22000万円で同7・7%増を見込んでいる。同社広報は「前期は金融危機前の上期の需要が売り上げに大きく影響したが、今期は通期を通して厳しい環境が予想される」と話している。