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79億円かけ厚生年金病院跡地などに複合施設  北九州市    10年度着工、12年度夏供用開始予定


 北九州市は、同市八幡西区岸の浦2丁目の九州厚生年金病院跡地及び市営岸の浦団地跡地に、広場と図書館・多目的(音楽・演劇・舞踏)ホールなどが入居する複合施設を計画している。事業はPFI方式(BTO方式)を導入し、2009年度に民間事業者を公募・審査・選定する。その後設計などを経て、着工は図書館、ホールが10年度で、12年度夏には供用を開始する予定。総事業費は約79億円。
 敷地面積は3・3ヘクタールで、広場・緑地と、図書館(施設規模3500平方m・蔵書約30万冊)と、ホール(大ホール800席、中ホール300席、計1100席程度)、駐車場、民間施設で構成する。同時に敷地内を流れる撥川を、親水性を高めるように整備する。ホールには大・中・小の練習場を併設し、市民が日常的に音楽などの練習に使えるようにする。ホールの年間利用者は約20万人、図書館の貸出カード会員数は9万人を見込んでいる。市は同施設を黒崎副都心における環境モデル都市のシンボル施設と位置づけており、太陽光発電などで環境負荷の低減を図る。BTO方式を採用しており、民間事業者が施設を建設し、完成後に市に所有権を移転して、民間事業者が維持管理・運営をする。北九州市建築都市局整備部では、「これまで八幡西区には図書館がなく、住民からの要望が多かった。北九州市中心市街地活性化基本計画(黒崎地区)の文化・交流拠点地区として整備を進めているので、黒崎に活気や賑わいをもたらせるきっかけになれば」と話している。